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簿記検定3級試験に合格するための勘定科目勉強法ー経過勘定科目編ー

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「日商簿記検定3級の試験に合格して資格を取りたい」と思っているあなたは、「どうすれば試験の合格点に近づけるのか」について、不安を感じていると思います。

日商簿記検定3級試験に合格するには、「TACやネットスクールなどの簿記専門学校の通信講座を受講すること」が最も効率的です。そして、試験の点数を伸ばすためには、難しいと感じる勘定科目を理解して暗記することがとても効果的です。

その理由は、簿記の勘定科目の中には、さらっと勉強するだけでは理解しにくい科目があるからです。たとえば、未払費用という経過勘定科目の意味を完全に理解していれば、「費用」の箇所を「家賃」や「保険料」などに置き換えるだけで解答ができます。

1つの勘定科目をきっちり理解して暗記することで、迷いなく本試験にのぞむことができるよいになります。特に、経費勘定については効果があり、応用がききます。

そこで、このページでは簿記検定3級の試験合格を目指している方に、理解しにくい勘定科目の事例を挙げながら、本試験での点数アップをする方法を紹介していきます。

Contents

勘定科目を明確に理解する

実は、ほとんどの簿記検定受験生が、だいたい同じように疑問に思ったり、つまずいたりする勘定科目が決まっています。

それらの勘定科目を明確に理解し暗記することで、かなり高い確率で、第1問目と第5問目を押さえることができます。その理由は、第1問目は仕訳問題として、第5問目は決算整理仕訳として、勘定科目を正確に理解しつつ暗記しておくことが必要だからです。

おさえるべき勘定科目の数

簿記検定3級の資格取得を目指している方にとって、「はじめて接する勘定科目がよくわからない」と感じることが多いと思います。

簿記検定3級資格の場合、暗記が必要な勘定科目は、100個程度です。さらに絞り込み、必要最低限暗記が必要な勘定科目は、70個程度です。実は、この中で難しいと感じる勘定科目は、10個程度しかありません。

簿記検定3級の場合、通信教育を受ければ、勘定科目100個のうちの90個くらいは理解できます。したがって、残りの10個程度の勘定科目をしっかりと理解することが、簿記検定3級に合格する秘訣です。

網羅すべき勘定科目=100個程度。しかし、簿記の専門学校の通信教育を普通に受けていれば、100個のうち90個程度は理解できます!

わかりにくい勘定科目

難しいと感じる勘定科目の例は、受取手形・貸倒引当金・有価証券・繰越商品・前払金・前受金・預り金・売上原価・減価償却費などに絞られます。その他、経過勘定科目も理解しにくい勘定科目といえるでしょう。

(参考)簿記検定3級試験に合格するための勘定科目勉強法

経過勘定科目の理解法

意味

簿記では、人と同じように会社を1年毎に期間で区切って費用や収益を帳簿にのせます。より細分化して、「年単位」「月単位」「日単位」で分けて、会社の財産・成績を把握しています。

お金を先に払ったり、お金を先にもらったりするときに、時の経過を考えて、費用や収益を決算書に載せることをイメージするとわかりやすいと思います。

たとえば、事務所を借りていて賃料を先に払っている場合は、来月分の家賃を今月支払うことになります。つまり、家賃の前払いをしています。この際、今月は前払家賃という経過勘定科目を使って、現金を支払います。そして、翌月に「前払家賃」から「支払家賃」という費用科目に振り替えるという2段階のステップを踏むことになります。

種類

経過勘定科目には、次の4種類があります。

①前受収益

アパートの部屋を貸しているような場合に、さきにお金を受け取ることです。たとえば、来月の家賃を今月お金で受け取る場合をイメージするとわかりやすいです。

この場合、来月分の家賃をお金をさきに入金したときに、「現金」の相手勘定として「前受収益」という経過勘定科目を負債科目として計上することになります。

②未収収益

アパートの部屋を貸しているような場合に、あとでお金を受け取ることです。たとえば、今月の家賃を来月以降お金で受け取る場合をイメージするとわかりやすいです。

この場合、今月分の家賃をお金を入金していないにもかかわらず、収益をたてます。その相手の勘定として「未収収益」という経過勘定科目を資産科目として計上することになります。

③前払費用

アパートの部屋を借りているような場合に、さきにお金を支払うことです。たとえば、来月の家賃を今月お金で支払う場合をイメージするとわかりやすいです。

この場合、来月分の家賃をさきに前払いしたときに、「現金」の相手勘定として「前受費用」という経過勘定科目を資産科目として計上することになります。

④未払費用

アパートの部屋を借りているような場合に、あとでお金を支払うことです。たとえば、今月の家賃を来月以降お金で支払う場合をイメージするとわかりやすいです。

この場合、今月分の家賃を今月まだ支払っていないにもかかわらず、費用という「支払家賃」をたてます。その相手の勘定として「未払費用」という経過勘定科目を負債科目として計上することになります。

具体的事例による理解

以下、ネットスクールで出版している『サクッとうかる日商簿記3級厳選過去問ナビ(第5版)』という問題集をもとに詳しく説明をしていきます。

意味と種類の事例

【意味を理解するために追記されている箇所】

福島三千代著『サクッとうかる日商簿記3級厳選過去問ナビ(第5版)』(ネットスクール出版)P.110

  • 費用の繰延べ=『さきに払う』 (この部分は、書いていません)
  • 費用の見越し=『あとで払う』
  • 収益の繰延べ=『さきにもらう』(この部分は、書いていません)
  • 収益の見越し=『あとでもらう』

理解を複合的に試す問題と解説

受取手数料の繰延べについて、意味・仕訳と修正仕訳という複合的な要素で理解の度合いを試す問題で、注意喚起のために追記している部分がありました。

経過勘定科目と修正仕訳という複合的な出題方法となっており、経過勘定科目を完全に理解していないと、解けない問題となっています。

【解答】修正仕訳を切る問題に対する解答です。

(単位:千円)

借方 貸方
受取手数料  14 前受手数料  14

 

【問題を解いた人が、注意喚起として書かれていること】

福島三千代著『サクッとうかる日商簿記3級厳選過去問ナビ(第5版)』(ネットスクール出版)P.161

次期の分を減らす!

【解説】

受取手数料は、損益計算書の収益科目です。したがって、手数料を現金で受け取ったときには貸方に仕訳をします。しかし、ここでは受取手数料(収益)の繰延べなので、その意味を考えます。こういった思考の過程を明確にすることが非常に重要なのです。

<本来の仕訳> 

STEP1.本来受け取るタイミングよりも先に現金を受け取ったとき

(単位:千円)

借方 貸方
現金     14 前受手数料  14

 

STEP2.本来受け取るタイミングが来たとき

(単位:千円)

借方 貸方
前受手数料  14 受取手数料  14

 

<間違った仕訳>

(単位:千円)

借方 貸方
現金     14 受取手数料  14

 

<修正仕訳>

(単位:千円)

借方 貸方
受取手数料  14 前受手数料  14

過去問分析による出題パターン解説

第147回の本試験問題で解説をしていきます。

第4問の勘定記入問題で経過勘定科目が取り扱われています。この問題での注意点は、次の4点です。

1.通常の取引仕訳と決算整理仕訳との明確な区分

2.経過勘定科目の金額計算の仕方

3.経過勘定科目と経費以外の取引の区分

4.経過勘定科目と経費科目の正確な勘定記入

上記の1~2が経過勘定科目の注意点で、3は通常の勘定記入問題です。このように複合的な問題であるため、個別論点と総合問題の組合せで、解く価値のある問題といえます。

順を追って説明していきます。期末日前が通常の取引仕訳、期末日が決算整理仕訳です。通常の取引では、経費科目しかでてきません。そして、期末日には決算整理仕訳として経費科目から経過勘定科目に振り替える仕訳を入れます。このように、第4問で出題される場合には、経過勘定科目の簿記としての意味が分かっているかよいう論点と勘定記入ができるかという2つの論点の組み合わせとして出題されます。

その他の問題で出題されるときには、次のようなパターンが想定されます。

  • 第1問目:仕訳ができるか否かだけの単純な出題
  • 第3問目:経過勘定科目の意味を問う問題として出題
  • 第5問目:経過勘定科目の意味と修正仕訳・決算整理仕訳という最も複雑な出題

それぞれの問題で出題のされ方は決まっていますので、どのパターンで出題されても対応できるようにしておきましょう。

まとめ

以上のようにこのページでは、理解しにくい勘定科目のうち経過勘定科目にフォーカスして詳しく説明してきました。

経過勘定科目は、期間損益計算を理解しているか否かを確認するための最も出題しやすい科目のひとつです。『時の経過』にしたがって費用または収益を計上する科目で、簿記検定3級の試験を受ける受験生がつまずきやすいものです。簿記を理解しているか否かを試すためのよい題材のため、本試験の第1問・第3問・第5問によく出題されています。

本ページではネットスクールの問題集と過去問を使って、注意すべき点を事例を挙げながら説明をしていきました。時点の違いの理解と修正仕訳といった複合的な問題でしたので、まずは経過勘定科目の意味を正確にわかっていなければなりません。そのうえで、どのように間違えて仕訳をしたかを想像し、本来の仕訳もすべて書きだすことで、完全な理解ができるようになります。

このように、具体的な事例で一つ一つ順を追って考えるくせをつけることで、個別問題から総合問題へ対応ができるようになります。

簿記検定試験は、他人との競争ではありません。たとえば、受験生全員が70点以上を取れた場合、受験生全員が合格します。

通信教育で一通り勉強をして60点台の実力がついており、当落選上にいるところであと一押しすれば合格する方ならば、今回紹介させていただいた科目を明確に理解しておくことをおすすめします。ぜひともお試しください。

私(管理人)は、ひとりでも多くの簿記検定3級試験の受験生が試験に合格されることを切望しています。迷いなく合格につき進むという強い意志を持ってのぞめば、誰でも簿記3級試験に合格することができます。

通信講座を受講する人としない人では差がつきます。

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