あなたは、「経営」「会計」「財務」「税務」に対してどのようなイメージを持っていますか?
私は、「会計」「財務」「税務」にこれまで30年近くかかわってきました。「会計」「財務」「税務」がわかるようになると、会社全体の業務の流れ・カネの流れ・稼ぎの有無がわかるようになります。なぜなら、簿記をベースにしてすべて数値化できるようになるからです。
まず、会計がわかるようになると「勘定の流れを順番におさえていけるようになる」ため、業務全体の流れがわかるようになります。
次に、財務がわかるようになると「いくら借りて」「いくら投資に回して」「いくら売って」「いくら入金があったか」わかるようになります。
最後に、税務がわかるようになると「いくら稼いでいくら税金を納めたか」わかるようになります。
簿記を学習することで、この3STEPを踏んで理解できるようになります。
このページでは、数値化できる簿記の有用性と私の実践した簿記の㊙勉強法をお披露目いたします。
【簿記コラムのスタンス】
簿記検定資格取得のすすめ
簿記は、ビジネスの基礎(=ベース)になる有用なツールです。
したがって、社会で活躍するビジネスパーソンになるためには簿記検定試験に合格することが大切です。
「簿記(ボキ)を武器(ブキ)にしてこれから就職・転職したい」「ファジーな仕事ではなく型の決まった仕事をしたい」「経験を積んで数値化での判断をしたい」ときに有用なツールとして、簿記検定資格取得をおすすめします。
簿記検定試験合格の㊙勉強法
簿記検定試験にスンナリとラクラク合格するための秘訣をお教えしたいと思います。戦国時代なら、秘伝の書とか奥義とか言ったところでしょか。
私がこれまで30年近く経理職として、自分教育や部下のOJT教育をしてきた経験をもとにして、簿記資格取得でおすすめできる勉強法を以下記していきます。
【私の実践してきた理論・実務をリンクする学習法】
① 前回簿記検定を受験した知り合いからテキスト類を譲り受ける
- 私は、前回の受験者からテキストと問題集を譲り受けました。
- 「使用者の付箋が貼ってあったり」「蛍光ペンで印があったり」「書き込みがしてあったり」する。
- これがいいんです!
- 簿記の学習者は、理解を深める過程でわからない箇所にマーカーを引きます。
- 言外に書き込む行動をします。これは、理解を助けるための補助的行動です。
- 学習していく過程のなかで「人がわかりにくいところ」「悩むところ」は、重なっている(=同じ)ことが多いのです。
- その際、書き込みがあるとその部分が注意ポイントということがわかります。
- これは、テキスト類を譲り受けてから2~3日でざっと把握できます。
- 私は、譲り受けたテキスト・問題集を3日がかりで確認しました。
- この作業を行っってから専門学校の「通信講座を受講」または「通学」する。
②専門学校の通信か通学で学習し『間違いノート』を作成する
- 簿記専門学校の通信講座受講または通学をする。
- 講師(=よくわかりすぎている人)は、あなたの悩み相談に乗ってくれます。
- 生徒(=同じ時期に学習を始めた人)は、内容よくわかっていません。しかし、同じところで理解に躓く傾向があります。
- その部分を受験生(=生徒)同士で議論し、できれば結論まで導くこと。
- 通信の場合は、受験生同士でやりとりできる環境もあります。たとえば、ネットスクールのチャット利用などは効果があります。モチベ―ションアップや記憶定着に利用することもよいです。
- その後、講師に聞きに行き正しい方向に導いてもらうこと。通信講座の場合には、質問ができる仕組みがあるので必ず質問をWEBやメールで提出することがポイントです。
- このディスカッションの部分が経営学でいうところの「暗黙知」になります。
- テキストにしっかり記載してあることが「形式知」です。
- その際、議論になった部分をテキストに青ペンで追記しておいてください。これは、インプットトレーニングです。
- その後、学習が進んでいく段階で、テキストに書いてある知識を網羅する。
- 問題集・公開模試を解く段階に移ったときに、間違った箇所を『問題集 間違いノート』『模 試 間違いノート』に書く。
- 過去問を解いたときに間違えた部分を『過去問 間違いノート』に書く。
- テキストに書き込んだディスカッション内容と『問題集 間違いノート』『模 試 間違いノート』『過去問 間違いノート』とで重なる部分を徹底的に見直し、友人に説明する。通信講座の場合にはチャットなどを利用して理解が進んだ内容を自分の言葉で説明をしてください。
- 友人が嫌な顔をしたり時間がなさそうな場合には、講師に考え方があっているかについて自分の説明を聞いてもらってください。通信の場合であれば、論理展開があっているか否かに関する質問票を提出してください。
- 以上を順をって行うことで、記憶に定着します。これは、アウトプットトレーニングです。
③試験前の過ごし方<1週間前から前日>
- 3冊の『間違いノート』を使って、集中的に間違えた部分の見直しを行う。
- 合っていた部分は、本番でもケアレスミス以外は正解になるので見直す必要はありません。
<前日夜~当日>
- いままであっていた問題・テキストの項目を30分程度で見直す。分かっていることなので、自信につながります。間違えた箇所だけみると自信を喪失するので、このケアは効果的です。
- この際大切なのは、自分をごまかさないこと。
- 問題を解いた際に合っていた場合でも理解できていないことがあります。
- 理解していない場合は、問題を解いてつまずいた段階で『間違いノート』に「その理由」「意味」「正解まで導く説明」を自分の言葉で書いておくことがポイントです。
- まぐれで合っていた問題を気分をリラックスするため(気休めのため)放っておくと、本番で痛い目にあうことになります。
上記をきちんと時間をとって行い、1回で合格して次のステップに進みましょう!
簿記勉強法の参考
簿記検定資格取得を「急いでいる場合」と「通常のスピードでよい場合」とでは、勉強法が少し変わってきます。
簿記学習開始後1ヶ月~2ヶ月で早期合格を狙う場合には、自己管理をしっかり行って上記㊙勉強法を計画的時実行していくことが大切です。簿記㊙勉強法を参考に省略できる部分は省略して、スケジュール管理をしっかり行う必要があります。
自分を律することがキーポイント!
以上の勉強方法は、「簿記検定試験の合格を急ぐ場合」と「時間がかかったとしてもじっくりと実力をつけたい場合」とで異なってきます。たとえば、就職・転職をすぐにするために履歴書を急いで送付する段階で、簿記検定試験に合格していなければならないのであれば、時間をかけずに合格しなければならないでしょう。
そのために必要なことは、上記に示した勉強法であなたが得意な部分を省くことです。
ただし、自分をあまやかさないように!!